一人の徳教広く万人に加わり、一世の化育遠く百世に及ぶ。

この言葉も嘉納治五郎氏が言われた言葉ですが、高等師範学校の先生をされていた方ならではの言葉だと思います。
一人を教育することでその影響は、その時代の多くに伝わると同時に、その人の子孫へと伝わっていくということ。教育の重要性を説かれています。

教育之事天下莫偉焉 一人徳教広加万人 一世化育遠及百世

この文、実際には教育の事から始まる文で、天下に教育、これほど偉大なるものは無いという言葉から始まる文になります。

教育之事天下莫偉焉 一人徳教広加万人 一世化育遠及百世 (嘉納治五郎)

教育によりその教育を受けた人の人生そのものへの影響もさることながら、その周りの人への影響を与え、次から次へと連鎖感化されていく、これが教育というものの影響力のすごさです。

教育がどれだけ大切であるかということを言われていますが、教育者というと来年の大河ドラマで決まっている吉田松陰先生を思い起こされます。(吉田松陰の記事へ)

吉田松陰先生も教育により、明治維新の多くの逸材を輩出していることを考えると、本当に教育の大切さを痛感します。現代の我々の心を奮起させるいくつもの言葉を残されていることは、ご存知のところかと思います。

また、確か教育者な森信三氏も修身教授録の中で、小学生や中学生に指導をする際、その人の30年、40年先の立派になった姿を思い浮かべながら敬意を持って接することが重要ですと書いてあったように記憶しています。

人を育てることは本当に責任のあることだと再認識させられます。