静岡の浅間神社
600年ほど前、ここ浅間神社で能楽の観阿弥が、今川氏に呼ばれ、人生最後の舞台を舞っています。(舞の後、この静岡の地で亡くなりました)
観阿弥と世阿弥の親子で今に伝わる能楽の基礎の確立に大きな役割を果たしているといわれています。時の将軍足利義満(金閣寺を建てたことで有名ですね)の寵愛を世阿弥がうけたことも、観阿弥、世阿弥親子が躍進した理由としてあるようです。
今年の正月にテレビで世阿弥作の能「高砂」を放映していましたので、録画したのですが、まだ見れていないことを思い出しました。確か宝生流の舞だったと思います。
この高砂ですが、ご存知の通り、昔はよく結婚披露宴で演じられたようです。最近はあまり見なくなりましたが。
曲の中で相生の松が出てきますが、夫婦愛や長寿をあらわしたおめでたい歌詞となっていることによるものです。相生はその時の通り相睦まじく生きる(共に生きる)と相老(共に仲良く老いる)とかけてあります。
他にも意味が隠れているようですが。
この相生の松は兵庫県の高砂市にある高砂神社の松から来ているようです。(高砂神社HP)
また島根県の須佐神社にも相生の松があります。
(須佐神社HP)
話は飛びましたが、観阿弥、世阿弥親子は今でも多く演じられている多くの能を作っています。日本の伝統文化であり、代々必死な思い出伝えられてきた文化ですので、日本人として一度は見ておきたいものです。
世阿弥は初心忘るべからずや稽古や強かれ、など今でもよく聞く名言をいくつも残しています。
著書では「風姿花伝」が有名ですね。